工場のお医者さん事業で、工場内のエアー消費量を測定してグラフ化してお客様にみていただくという仕事をしています。いまの現状もそうですし、この次にエアーコンプレッサーの買い替えをしたいとき、増設をしたいときに有効です。ついでに、エアー漏れの量も確認することができます。数日測定器をかけてグラフでみてみると、エアーの最大使用量、最低使用料、エアーをよく使う時間帯、エア漏れなどがひと目でわかります。このデータをもとに何馬力のコンプレッサーの使用が最適なのか、インバータータイプにしたほうがいいのかどうかなどが判断できます。

 岐阜県内のプラスチック雑貨製造工場に10馬力レシプロコンプレッサーの修理にお伺いしました。毎週、月曜日の仕事始めのときに、駆動伝達用のベルトがスリップするので何とかしてほしいとのご依頼でした。お伺いしてしらべてみるととベルトの張りに緩みがあることがわかりました。きちんと電源をきってあるのを確認してベルトの張り直し作業を行いました。どの程度の張りがいいのか弊社スタッフは熟知しています。また、レシプロコンプレッサーは、起動時、圧力ゼロから、何秒後にタンクがいっぱいになるかが定格として決まっています。このあたりもチェックし正常動作できる状態になりました。

レシプロコンプレッサーは、同じ馬力でもメーカーによって値段が安いものと高いものがあります。安いものは、同じ量の空気を速い回転で汲むので寿命が短いのと、オイルが抜けやすくなっています。高いものは、低回転で同じ量の空気を汲むので熱くなりにくく、超寿命で故障が少ないです。こちらのお客様は、毎回、あえて高いほうのレシプロコンプレッサーを選ばれています。結局、故障が少なく経費削減ができています。きちんと外付けのエアドライヤもつけられ除湿しています。

本工場のお客様は、プラ鉢（プラスチックの植木鉢）のデザインを工夫されて製造されています。結構、お値打ちでおしゃれなデザインの植木鉢です。全国で売上をのばされていて忙しい工場です。弊社でも利用させていただいてます。

 岐阜県内の真鍮製品製造の工場のお客様のところへ鍛造機の修理にいってきました。成型を行う際のスピードが落ちてしまったのでどこに問題があるのかみてほしいとのご依頼でした。そこで油圧シリンダーを駆動する為の油圧ポンプに問題がないか調べてみました。原因は、油圧ポンプのモーターは定格運転しているが、オイルの圧力があがらないためでした。フィルターをのぞいてみるとゴミが詰まっていました。これを取り除いて、鍛造機のトライアルをしていただいてOKでしたので業務を終了しました。このような専用機でもメーカーの修理を呼べない場合に、お客様から重宝いただいてます。どんな機械でもというわけにはいきませんが、弊社スタッフは、非常に多くの経験と知識をもっています。

 岐阜県内の自動車部品製造工場にてIHI（石川島播磨重工）製の50馬力水冷式エアーコンプレッサーのメンテナンスを行いました。冷却水は、井戸水をクーリングタワーで冷却しながら使っています。

10年くらい前に導入されたときに、騒音規制の関係でコンプレッサーのための小屋を作って、設置したいとのことでした。それで、部屋の中が暑くなりやすいのと、近くに井戸水がきていたこと、当時価格が比較的安価だったこともあり、IHI製の水冷式エアーコンプレッサーをお客様に設置していただきました。

水冷式なのでオイルを冷却するための熱交換器の中のスケールの掃除もします。そのために熱交換器を取外し分解します。あと、付属のクリーングタワー内もスケールとヘドロがたまっていて、冷却効果の妨げになるので出来る限りきれいに清掃します。このようにして、エアーコンプレッサーが蘇ります。もちろん休日作業です。

 岐阜県内の金属加工の工場のお客様のところにエア漏れ測定にいってきました。現在稼動しているコンプレッサーは、合計で150馬力相当のコンプレッサーがあるエアーを多く使う工場です。普段は、忙しく稼動している金属加工（切削、鍛造）の機械音が大きいのでなかなか気づきにくいのですが、よく耳をすますとあちらこちらから”プシューッ”という音が聞こえます。それで、社長様に一度エア漏れ測定をしてみて電気代に換算することをご提案したら、”私も気になっていたから是非お願いしたい”とのことでした。測定結果をみて社長様も愕然とされていました。

　実際に測定してみると、見出し写真のように4220L/minの漏れがあり、これをエアーコンプレッサーに換算すると35馬力分、電力に換算すると26ｋW分に相当します。１年間（24時間稼動）で約２００万円もの電気代をムダに電力会社に支払っている計算になります。1年後にデマンド契約電力が26ｋW分下がるとするとさらに約40万円近くの経費削減になります。エア漏れを直しできた経費削減分は、即会社の利益です。エアコンプレッサーの選定、エア漏れの改修は、とても重要でかつ簡単にできる経費削減方法です。といっても、社長様、工場長様お一人の力では、エア漏れは、直しても直してもでてくるので、現場作業員の方々の協力が必要です。意識改革も含めて真剣に取り組まれてみてはいかがでしょうか。100％エア漏れをなくすというのはなかなか難しいですので50％減目標から始められてもいいと思います。目ではみえないので耳を澄ましてみてください。エア漏れ測定は、お客様からとても感謝されます。

 岐阜県内の樹脂製品工場のお客様にて、簡易クリーンルーム設備を設置しました。お客様から、クリーンブースを置く作業部屋を作りたいから、照明、コンセントと換気扇をつけたいとのご依頼がありました。作業部屋は、倉庫だった建物に軽量鉄骨で部屋を作る簡易なものです。作業部屋の中にクリーン度の高いクリーンブースを置かれるのですが、ブースの外での作業もあり、また、ブースに入るときのカーテンの開け閉めもあります。それで、換気扇をつけると排気した分、ドアや戸の隙間から虫や塵埃が入ってくるので一切虫がはいってこないように、送風機で部屋の外から中へ吸気して、フィルターを通した空気で室内の気圧をいわゆる正圧にしたほうが、品質管理のためになりますよとご提案させていただきました。お客様は、即決で採用されました。部屋の広さから換気分の計算をして、部屋が正圧になるための送風機の容量を割り出しました。フィルターは、0.5μｍタイプなのでクラス10000程度のクリーンルームにすることが可能です。常時は、ドアの下部の隙間からさーっと空気が漏れていてます。ドアを開けたときも部屋の中から空気が出るので虫の進入を防ぎます。スマートフォン関連の部材の生産をされていて、お取引様が見学にいらっしゃると大変好評で信頼にもつながってこれをつけてとてもよかったと話していらっしゃいました。韓国の工場にも同じようにしたいと部材を買っていただきました。非常に安価にできる簡易クリーンルームです。

 岐阜県大垣市にある半導体関連工場のお客様のところへ、EDI＋RO超純水装置の異常警報がでたとのお知らせを受けて緊急修理にいってきました。装置の中間処理工程で目標純度を下回ったための異常警報でした。応急処置をして、なんとか目標純度をあげてアラームを回復させました。ユースポイントへの純度は、異常無しだったのでお客様の製品の品質には問題ありませんでした。写真のように17.85MΩ・ｃｍ付近でした。ちょうど、1ヶ月後くらいにオーバーホールを控えていたところでしたが、原因は、お客様のほうですこし、リザーブタンクの水位センサーを触られたことに起因するものでした。本装置の超純水の質は、安定性も含めかなりレベルが高いものですが、調整がかなり難しいです。お客様に事情をお話させていただいて今後は、私どもにお任せくださるようにお願いしました。

 数年前の工事例です。岐阜県内の特殊なボビンを開発製造されている工場のお客様にて機械冷却水用のクーリングタワーシステムを施工しました。コンクリート製地下水槽を作り、その上にクーリングタワー本体、ポンプを設置しました。地下に水槽があるので、冷却の効率がとてもいいです。必要水量、水圧の仕様をもとに設計しました。水槽の中でも水が冷えやすいように工夫がしてあります。それと、ポンプ起動盤にインバーターを使って、省エネで最適運転ができるようにしてあります。現在まで、トラブル無しできています。お客様の方で定期的なクーリングタワーの清掃をきちんとされています。クーリングタワーは、水のよごれが附着し熱交換の効率が悪くなるので、必ず定期的な清掃が必要です。

ここのお客様は、特殊な重厚プラスチック部品、特殊なボビンを開発製造されているのでとてもお忙しいようです。電気、エアーコンプレッサー、ならびに冷却水がとまると大変なことになります。信頼が厚く、お忙しい工場のお客様ほどきちんとメンテナンスをされています。

なお、冷却設備でスケールが溜まってお困りの場合は、水処理装置を製作いたしますのでご相談ください。

 岐阜県内の自動車部品製造工場（金属加工）のお客様にて、バレル研磨排水の排水処理装置を設置しました。排水中には、金属粉、研磨剤などのスラッジが混ざり、そのままでは、河川には流せないので、薬剤にて凝集沈殿させる装置を導入、設置しました。白濁した汚水が、透明になって水質汚濁防止法もクリアできる水にろ過されます。このようにしてスラッジと水分に分けられます。スラッジ入りの凝集沈殿物は産廃処理となりますが、白濁したままの水を産廃業者に引き取ってもらうよりもコストが安いのでこの方法を採用されました。

 半年前の過去の工事例です。愛知県小牧市の金型工場にて、水冷式空調設備及び、機械冷却のためのクーリングタワー（冷却塔）と、循環用のポンプの設置工事を行いました。

今まで、使っていたものが老朽化し、工場の近所に民家が建ってしまい、クーリングタワーとポンプの音がうるさいと苦情がきてしまったのでこれを機に違う場所に新しく設置したいとのご依頼をうけました。２０年近く前に設置したもので、既設のクーリングタワーとポンプも銘板が読めなくなっていて設置当初のことが推測し辛かったので、ひとつひとつ地道に調査をして、最適な、水圧、水量を割り出して新しいポンプとクーリングタワーの機種選定を行いました。

後にお客様を訪問して、状況をお聞きしたところ空調設備も、機械も問題なく稼動し、音も静かになって民家の人からもなにも言われなくなったとのことで大変喜んでくださいました。